2)10人に1人以上は化学物質による健康不良を抱えています

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徒然草で吉田兼好は
「家の作りやうは、夏をむねとすべし。」と書いています。

日本の気候は夏は高温多湿で、四季の変化が大きいという特徴があります。
そのような環境で、長い間日本人は木や土を使って家を建て、そこに住んできました。
木や土は呼吸をします。そして適度な隙間もあるため、自然と通気性があり空気をフレッシュにしてくれました。
湿気を溜め込まず、風をうまく取り込み、自然と一体になる暮らしが長年積み重ねられてきました。

その生活スタイルは戦後一変しました。
住宅の工業化が進み、板敷きや畳は複合フローリングに替わり、壁はビニールクロスなど、人工建材を多用するようになりました。工法も進化し、それに伴い性能は高まり、隙間も減ったことで気密性が高まりました。
住宅は大量生産が可能になり、着工棟数は年々増え続けました。
しかし、それは新たな問題を引き起こしました。

その代表的なものが1990年代にクローズアップされたシックハウス問題です。
人工建材の多くからは化学物質(VOC=揮発性有機化合物)が放散しています。
それらが室内を漂い、その空気を日常的に吸い続けることで健康不良を起こしていることが問題視されるようになりました。

先日の新聞でも、日本人の実に一割以上が化学物質による何らかの体調不良を抱えていると記載されていましたが、目に見えないもの、室内の空気が、知らず知らずのうちに健康に悪影響を与えていることが社会問題となりました。
もちろん、国も対策に乗り出し2003年に改正建築基準法ほが施行され、建材に規制がかかるようになりました。

しかし、それ以降、健康不良が減ったといえるでしょうか。
実際のところ、体調不良や病気に悩まされる方は減るどころか増え続けています。
喘息、アトピーやアレルギー症状を持つ方、身近では頭痛持ちの方や鼻炎の方、その他いろいろな体調不良が増え続けています。アレルギー症状の一つである花粉症は、今では二人に一人ともいわれています。
おそらく、ご家族の中のお1人は何らかの健康不良に悩んでおられるのではないでしょうか?

これらの原因の多くは住まいの環境、そして空気質にあると考えられます。
さらに最近の傾向として、住宅の性能向上が求められ、気密性が益々高まっていくことになります。
むしろ、空気の質は今まで以上に配慮を必要としています。

もちろん、化学物質だけではありません。空気を汚す原因はダニやカビ、ハウスダストなど様々です。
これらをあわせて、住環境を良いものにしていくことが、健康生活を送る鍵となると言えるでしょう。

シックハウスという言葉は、住まいづくりを検討中の方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
もしかしたら、営業マンに「建材の規制がかかるようになり、解決しています」とか、「うちの換気システムがあれば万全です」と説明を受けたかもしれません。

しかし、この問題はまったく未解決ですし、性能が向上し気密性が高まるほどに、空気質への配慮の重要性も高まります。
これは、健康生活を送るためには避けて通れない道であることを理解してください。


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