3)酸化状態を解消で元気生活

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空気の汚れの原因をできるだけ取り除き、きれいな空気の元で暮らすことが健康生活を送る上で決定的に大切であるというお話をさせていただきましたが、もう一つ、住まいの健康要素で抑えておきたいテーマがあります。

それは「酸化(ストレス)」です。

酸化とは、化学的には「電子を失う化学反応」のことを言います。
分かりやすく言えば、例えば、鉄がさびるのも酸化作用、食べ物が腐るのも酸化作用です。
同じように、「人のからだもさびていく」と表現されるように、皮膚の老化やしみなどの症状も酸化作用の一つと考えられます。

酸素は身体を動かすエネルギーになる一方、からだを錆びさせる活性酸素を作り出しています。
健康な人の身体は睡眠中などに活性酸素を処理する抗酸化機能が働き酸化を防ぎますが、その均衡状態が崩れ活性酸素が過多な状態になると、身体の酸化は促進されてしまいます。

では、活性酸素が過剰になる=酸化ストレスが増える原因にはどのようなものがあるでしょうか。
一番にイメージしやすいのは食べ物。
酸化が進んだものや、添加物がたくさん含まれているものを食べてしまうことはわかりやすいですね。
実は、それと共に、普段呼吸している空気質、前述の建材などから放散する化学物質や室内の空気汚染は活性酸素を過剰にします。

この点、食育の専門家で保健学博士の菅原明子先生は、著書「天然素材住宅で暮らそう」において
「現代は、従来よりも活性酸素過剰な環境が増えています。酸性雨や紫外線もそうですし、パソコンなどの電化製品がたくさんあり、人工建材で覆われた部屋なども活性酸素が過剰になりやすい環境です。」と記述されています。
生活習慣全般、心身のストレスなど、活性酸素過剰=酸化ストレスをためやすい原因は様々にあるようです。
そして、その中でも住まいの環境がやはり大きな要因であったということが明らかになっています。

医学界でもこの分野が注目されています。
病気が増え続けていること、そして対処療法では限界があることから、むしろ病気にならないためにはどうしたらよいか=予防医学研究が進んでいます。
そこで、「酸化」が病気の原因であることから、どのように解消していけば良いか、が注目されているのです。
そして、この「酸化」はあらゆる生活習慣病の原因であることも明らかになりつつあります。
病気とは言えない肥満や老化から、血管が酸化すれば動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など、そしてガンに至るまで、あらゆるものが「酸化」と関連しているため、これを検査し病気予防や生活習慣改善に役立てる医者もでてきました。

では、酸化状態を改善するために、どのような対策が考えられるでしょうか。
酸化を抗う=抗酸化力をもった食べ物を食べることがまず考えられるでしょう。ビタミンCやE、野菜類や海藻、豆類などが抗酸化力の強い食品と言われています。
これらの情報は様々に公表されていますので、調べられてみてはいかがでしょうか。

もう一つ、酸化した空気対策が重要です。食べ物の10倍摂取している日々の空気が身体を酸化させるようなものであれば問題です。
逆にそれが身体の酸化を抑制してくれるようなものであれば、健康生活の強い味方になってくれるはずです。

悪いもの、汚れをできるだけ取り除くのは当たり前ですよね。きれいな空気だけでは不充分です。
それに加え“酸化”をおさえ、人の健康をさらに守っていく。その鍵は、電子を補ってくれるような空気環境。
体の酸化を抑える「“抗”酸化力」にあり、そのような住環境をつくることが健康生活を送る上で大切だと考えています。


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