見えない空気を可視化する
知りたいのはモデルハウスの空気ではなく、自宅の空気質はどうなのか、ということです。
空気は測定をし数値化することで、はじめて可視化できます。
研究会では、空気質の測定を行い空気の状態を確かめていただくことを重視し、
下記にあるように様々なジャンルの測定を行い報告書にまとめていただきます。
これだけの測定を実際に行っている住宅会社は他に無いでしょう。
会員工務店の皆様は、それぞれ自社で測定をする体制を有しています。
1.化学物質測定の方法
揮発性有機化合物(VOC)について
現在、世界中で何万種類もの化学物質が使われ、さらに新たなものが日々生み出されています。
住宅も人工建材による大量生産が主流となり、1990年代にはシックハウス症候群が話題になるなどその弊害が叫ばれるようになりました。その結果、2003年に建築基準法が改正(いわゆるシックハウス法)され、一定の規制がかかるようになりました。
しかし、実際に使用量が制限されたのは、その中の「ホルムアルデヒド」「クロルピリホス」の2物質だけ。さらに、13の化学物質について指針値が公表されていますが、強制力はありませんん。(2019年に一部化学物質の数値が厳格となり、化学物質が増え14物質になりました。)
さらに、性能が向上にするに伴い、住宅の密閉化が進みますので、化学物質の影響を受けてしまう可能性が残っています。シックハウス法により、機械による24時間換気が義務付けられましたが、有害な化学物質を出しても機械で排出すれば良い、という考えでは不十分です。
研究会会員工務店は、引き渡し前に上記14の化学物質のうち代表的な5つの物質「ホルムアルデヒド」「トルエン」「キシレン」「エチルベンゼン」「パラジクロロベンゼン」を北川式ガス検知法(一部柳沢センサーを活用)を用いて測定を実施しています。
2.その他、測定を実施している項目
地電位測定
地電位は、大地に流れる微弱な地電流を計測し、それが適切な流れになっているかを確かめるものです。それにより、大地が動植物の成育に適しているか不適であるかを判定します。癒しろ炭埋設工法は、その流れを整え調整する機能があり、数値が向上します。
土地は、環境と気候、土質や湿り気等の要素が影響し、同条件で計測することが難しいため、正確に比較することはできませんが、効果を客観的にあらわす指標の一つとして測定しています。
イオンバランス測定
イオンバランスとは一言でいえば、マイナスイオンとプラスイオンの割合です。空気中のイオンバランスはマイナスがプラスの1.2倍以上であることが望ましいと言われています。
電磁波測定
最近は電磁波に関するお問い合わせを数多く受けています。電磁波測定の要素としては電界と磁界の測定を行い、電磁波対策の効果を検証することも可能です。