いやしろの住まい開発経緯

いやしろの住まい開発経緯

住環境と健康関係の研究を開始するまで

私たちは40年以上にわたり、住宅会社、
特に地場工務店経営支援を業務としてきました。

1990年代にはシックハウスが話題となり、住宅環境に由来する様々な問題が明らかになり、
また、喘息やアトピー、アレルギー等環境病ともいわれるような疾患が増加を続けていました。

研究会立ち上げのきっかけは、そのような状況において、広島のある邸宅で、設計の勉強会を開催させていただいたことにありました。

通常、皆さん真剣に講義を聴いているはずなのに、寝てしまう方が・・

後で聞くと「とても気持ち良かったから、つい」

その邸宅は、自然素材で内装を設え(当時、自然素材の採用は珍しいものでした)、床下に微粉炭と言われる素材を使い、環境改善をしてありました。

この邸宅は、住宅デザイン研究所所長、元安田女子大学教授の金堀一郎先生の自邸で、「マイナスイオン」「抗酸化」の研究が反映された実験的な邸宅でした。

その環境の違いと心地良さに、大きな気づきを得ることができました。

「心地よい空間は、良い空気質と素材から生まれる」
金堀一郎先生と弊社代表の長井克之の意見が一致し、工務店様向けに健康で快適な住まいづくりのノウハウと、抗酸化建材の技術供与をする組織として2002年「いやし健康増進住宅研究会」を発足しました。
以降、様々なジャンルの先生方・専門家に協力いただきながら、住環境の研究を進めました。

 

その中でも、「抗酸化」研究の第一人者菅原明子先生との出会いは重要でした。

もともと菅原明子先生は、保健学の博士で、食育について精通しておられ、食事だけでは現代病が増えつづける現状を変えられないと、環境と空気、抗酸化の研究に取り組まれていました。

先生をお招きした講演会では、「現代病が増え続ける現代社会において、住宅会社は7割の責任を負っている」という強烈なお話を伺い、さらに健康への研究に熱が入りました。以降、菅原先生からは、多大なご支援・ご協力をいただきながら活動を続けています。

 

思うようにいかない経験から新技術の導入

研究会では、全国にあるさまざまな先進技術の探求を続け、そこで出会った室内環境の化学物質を抗酸化力で改善する技術(抗酸化吹付の元となる技術)を、実邸で検証を重ねたうえで導入に踏み切りました。

その結果、化学物質の減衰効果、高い抗酸化効果を発揮することができるようになりました。そのため、完成後の測定(化学物質・イオンバランス等)をルール化し、会員工務店に実践していただきました。その多くは良好な内容だったのですが、一部地域でどうしても思うほどの測定結果を表せない事例が出てきました。

例えば、自然素材を100%使っても、測定をしてみると人間にとって良好な環境とは言えないような事例。

同じ建材、同じ施工をしても、建てる場所によって異なる環境になってしまう事例。

原因は何か・・・を研究した結果、

 

住宅は、もともと建築する土地環境にも影響を受けるという結論にたどり着きました。

   

そこで着眼したのが、古代より実践されてきた技術である「炭素埋設」の技法でした。
「炭素埋設」は、特に古い神社仏閣、名刹古刹では行われている事例がたくさんあります。先人は、体験で何らかの環境改善効果があることを理解していたのでしょう。

その炭素埋設の科学的特性を研究し、大地の微弱な地電流を調整する技法として、新たに「癒しろ炭」埋設工法を導入しました。

 

電磁波対策

土地環境、建物基礎、そして室内の3種の環境改善対策として「いやしろの住まい」は確立。その後、「抗酸化吹付工法」の効果をより高める技法として「ReN」を開発・導入するなど、改善をつづけました。

しかし、まだ住環境における大きな問題が残されていました。それが、「電磁波対策」です。

電磁波は、現在でも時々新聞紙面でも取り上げられたりしますが、健康への影響について気にされる方はごく一部にとどまっています。

菅原明子先生も、

「パソコンなどの電化製品がたくさんあるビニールクロス壁紙に覆われた部屋」は活性酸素が過剰な環境となる(書籍:天然素材住宅で暮らそうP64)と指摘しています。さらに、研究では、電磁波を浴びることで過酸化脂質量に変化がみられるということも明らかにされました。

今まで、これだけ人工の電磁波に囲まれ暮らしたことがなかったことを考えると、今すぐに問題が発生するわけでなくとも、長期にわたる暴露で何らか人体に影響がある可能性を否定することができません。

そのため、私たちは長年電磁波対策について情報収集をしてきました。
その結果、2017年、新たに「電磁波対策技術」を取りまとめ、会員工務店対象に提供を開始しました。

その内容は、主に住宅内の配線などの低周波電場対策として「正電セラミックシート」の施工を行い、それに加え、丸山アレルギークリニック院長丸山修寛先生が開発された「生命の響システム」資材を取り入れることで「正電セラミックシート」の物理的防御と、「丸山先生オリジナルの電磁波対策」を織り交ぜ、これからの電磁波環境変化にも対応しようというものになります。

結果として、今では

これらの技術を組み合わせた住まいづくりを実践しています。

 

良い家の答えは一つではない

本来、住宅は地域に密着した工務店が「個性」を活かしつつ、地域の特性とお客様のニーズを踏まえベストの住環境をつくることが理想的です。地域により債のある気候条件や生活を踏まえる必要があり、私たちは素材や工法を過度に縛り、「個性」を失わせることはありません。

わたしたちの採用している技術はすべて、どんな住宅にでも簡単に採用することができます。また、既存物件でも、戸建てでなくとも、住宅でなくとも環境改善することができることが大きな特徴です。

会員工務店が培ってきた工法、技術、素材、それに加えより健康的で良い住環境を創るためのプラスアルファとして、いやしろの住まいの技術を供与をしています。

現在、全国でこの技術を使ったいやしろの住まいは5500棟ほど建築されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リンク


 
日菱企画のSDGs
 

 

PAGE TOP