1)「食」生活と「住」環境が健康生活の鍵

yasai

情報の変化スピードは早くなる一方です。
次から次へと話題が移ろう中で、「健康」だけは継続して話題となり続けています。

思えば、健康に対する一般的な認識はここ10数年でだいぶ変わってきたように思えます。

今、日常生活では食料品を買うとき、多くの方が産地を気にされるようになりました。
そして、スーパーでは有機野菜や自然食品がコーナーで売られるのが一般的になり、色々なものを選んで買えるようになりました。

健康補助のために、サプリメントを飲むことも一般化しました。
今ではコンビニでも当たり前のように売っていますので、更に日常に浸透してきました。

飲料水については、ひと昔前までは水道水をそのまま飲むのが当たり前でした。
今では喉が渇けばコンビニでミネラルウォーターを買うのが習慣になりましたし、浄水器もいろいろなものが発売され、選択に困ってしまうほどになりました。

時と共に、健康に対する考え方も変わります。
上に挙げたものは「食」に関するものですが、健康と直結しているイメージで、わかりやすいですよね。
最近は糖質制限食が話題となっているように、摂取するものからその食べ方まで色々な情報が出てきました。
「食」への関心の高い方は多いのではないでしょうか。

もちろん、「食」が健康生活を送る上で切り離せないものであることは間違いありませんが、それと並びうる影響を与える分野があることについては、あまり知られていません。

それは「住」環境です。

住まいの環境が心身に与える影響は大変大きく、「食」と並び影響を与えている現実があります。
以前、食育の専門家であった菅原明子先生は、食事を改善することで病気治癒に貢献してきたものの、それだけで増え続ける病気に対処しきれないというジレンマの中で、住宅環境に着眼されました。
以前、先生より「今の病気が増え続けている責任の7割は住宅会社が負っています」というお話を頂いたことは、それを端的に現しています。

まず、日々の多くを過ごすことになる住まいの「空気」について考えてみましょう。
私たちは、ひと時も空気を欠かすことができませんが、1日あたり、どのくらい身体に取り入れているかご存知ですか?

重さに換算すると15~20kg!

1日に15~20kgの空気を摂取する一方で、食事や水は1日あたり3~5kgといわれています。
要するに、人が1日に身体に取り入れているものの80%以上が空気である、という計算になります。
さらに、子供は体重1kgあたりで比較すると大人の倍の空気を吸っていると言われています。
 
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そして、食べ物は消化器官で毒素を除き排出する機能を持ちますが、空気は直接肺に取り込まれ吸収され、血液に入り体の隅々にまで送り込まれます。
空気は食事の5倍以上身体に取り入れていますので、必然的に健康に大きな影響を与えていると考えることができます。

睡眠中は寝室で呼吸をし続けます。
日常生活の3分の1は家の中で暮らすといわれ、その間、住まいの空気を身体に取り入れ生活をしていることを考え合わせれば、住まいの空気質が重要であることをイメージしやすいのではないでしょうか。

「食」と「住」、ともに健康に大きな影響を与えています。
その中でも、「住」環境が健康生活の鍵になることをまず知っていただきたいと思います。

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